第3部 大阪西教会のパイプオルガン
 
2)辻オルガンを選んで
 教会にパイプオルガンを入れるにあたって国産から外国製のものまで、いろいろとオルガン委員会で検討しました。イタリア、ドイツ、フランス…オルガンに歴史のある国は、その国の伝統や風土によって音色が違うということがわかり、どの国のものが私達の教会にふさわしいだろうかと考えました。また、値段とオルガンの規模を比較して、予算内で希望する規模に近いものをと検討しました。さらに、メンテナンスのことも考えなければなりませんでした。その結果、辻オルガンを選んだわけですが、その大きな理由はやはり私達の教会に合ったオルガンを造ってもらえると思ったからです。

 教会のオルガンは素晴らしい演奏ができるというだけでなく、その教会の讃美の歌声に合ったものでなければならないと思います。西教会はよその教会に比べて声が大きく、特に男性の声が大きいのが特徴です。

 実際、辻氏は何度も礼拝に出席されて、その雰囲気を感じていただくことが可能でしたし、こちらの意向を充分伝える事もできたと思います。その上でストップの種類も特徴あるものにしていただきました。

2002/3 オルガニスト 大森直子記