２０１７年１０月１日　主日礼拝　
「新しい心と新しい霊を造り出せ」　　
　　　　　　　　　　エゼキエル書１８章３０～３２節
　　　　　　　　　　マタイによる福音書２１章２３～３２節

聖書の御言葉を通して示される、神を愛し隣人を愛される主の姿は、人々を変え、主に従う者とされたが、今日の聖書箇所においては、主に従わない者の存在が明らかにされている。ユダヤ教指導者たちの主イエスへの対応を通して、それらの人々の感情があらわに示されている。

すべての人々には神の御力が注がれ、人々からは美しい御力があふれ出ている。しかし、ユダヤ教指導者たちは、それを認めることができないと考えている。教会に長く暮らし続けてきたわたしたちも、自らをよく見なおして考えなければならない。見える教会を通して、見えない教会に働いておられる神の聖霊に気付かなければならない。

神の御心に従って生きるようにという神のご命令、そこには、豊かな実りと収穫と食卓が準備されているのだが、しかし、そこに達するまでには、それなりの労苦が伴う。今日の聖書箇所で、より重く深い課題を抱えている弟と完ぺきではないが考え直す柔軟さを持った兄のことが記されているが、ここでわたしたちが気付くべき言葉は、「後で考え直して」という言葉である。自らの考えに固執するのではなく、「考え直して」神の御心に従ってみる柔軟性が、真の信仰への道へと導いてくれるに違いない。

人にとって、先に「考え直して」生き方を変えた人に出会った時が、自らの生き方を変えるチャンスである。徴税人や娼婦たちが、先に神に従い生き方を変えていれば、その彼らとの出会いが、「後で考え直す」良いきっかけとなるに違いない。

何度考え直すことがあったとしても、後で考え直した結果によって、神のぶどう園において、皆が最も良いものに与ることができる。より早くそれに与ることができるなら、わたしたちは、より早く人生の良き道を歩むことができる。