２０１７年９月３日　　主日礼拝　
「自分の十字架を背負って」　　　　エレミヤ書　１５章１５～２１節
　　　　　　　　　　　　　マタイによる福音書　１６章２１～２８節

「このときから、イエスは、・・・・・・弟子たちに打ち明け始められた。」本格的に神の御心が、主イエスを通して、表されていった。しかし、その対象は、今までの不特定多数の群衆ではなく、限られたごく一部の人＝弟子たちであった。

1％の弟子たちと99％の群衆。1％のキリスト者と99％の非キリスト者。1％の礼拝と99％の教会外の生活。１％のしっかりとした核がありさえすれば、着実に信仰の道を歩むことができる。しかし、１％にとどまることなく、99%になるように努めることも必要である。

特別な召しを受けて、教会に集められているわたしたちであるが、その召しの核となるのは、十字架についてのことである。わたしたちが、十字架の召しに気付くことができるならば、1％のわたしたちは99％のそれへと変えられていくことができるのではないか。

一切の飾りを取り去ったプロテスタント教会が、唯一残しているのは、十字架である。また、1％とされるわたしたちキリスト者が、唯一残しているのも、十字架である。罪と死の悲惨さの中にあるわたしたちを愛してくださり、主自らが、苦しみを負ってくださった。わたしたちは、主が十字架の苦しみを受け入れてくださったことを、どこまで自分のこととしてとらえているのだろうか。

主イエスは、自分の命は、第一のもののために使うべきであるという、新しい提言をされている。しかし、わたしたちは、主と同じというわけにはいかない。そこで、主はこう言われる。「わたしについて来たいものは、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」主が負われる十字架ではなくて、自分の十字架を背負って。