２０１６年１０月１６日
主日礼拝 「人生の嵐の中で」
マタイによる福音書１４章２２〜３６節
主イエスのご命令に従っての船旅。途中、嵐に遭遇した弟子たちは、危険な目に遭い不安に駆られる。この弟子たちの危険との遭遇時における不安は、わたしたちの人生の縮図でもある。しかも、普段は神を信じていれば大丈夫だと思っていても、思いがけない苦難に遭遇するとき、その信頼の気持ちを忘れ、不安に陥ってしまう。
人生の嵐を経験するとき、わたしたちが「あなたは神の子」と主に告白することが、神が求められている第一の、また、唯一のことである。頼るべきは何であるのか確認させてくださるためのこの船旅であった。
人生における嵐の経験は、信仰者にとって大変重要なことである。主イエスご自身が、「わたしは、イエスである」＝「わたしは、わたしである」と言われる神である主イエスが、真の救い主であることを、その時に教え示してくださる。「安心しなさい、わたしだ」＝「安心しなさい、神であるわたしである」
御国に望みを置き、主イエスの御旨に適う信仰に立つとき、わたしたちは、本当に頼るべき方が主キリスト・イエスであることを教えられる。主イエスがいまし給う限り、御言を通して、わたしたちを導き励ましていてくださる。聖書をとおして、いつでもどんな時でも、「わたしが主である」と言ってくださる主イエスが、ともにいてくださる。ここにわたしたちの信仰の土台があるのではないか。