二月中旬頃から新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大していき、人々は不安と恐怖の渦に巻き込まれていきました。メディアは連日、コロナ、コロナと報道し続け、先の見えない暗闇の世界に引き込まれ、人々は心身とも疲労感に襲われていきました。未知のウイルスに治療薬もなく、医療も体制もなかなか整わない中、患者は急増していきました。八方ふさがりのような日々を過ごしている中、ふとノアの箱舟のことを思い出しました。私達の罪の対価かとも思うようになりました。「罪の支払う報酬は死である」とのみ言葉が頭をよぎっていきました。

私達はキリスト教の救いの恵みに頼っているにもかかわらず神を忘れ、己を神であるかのように自分の力に頼り切ってしまっていることに気付かされました。このような重大な状況の中でこそ、み言葉に聞き、神に切に祈るということを教えられたのです。

「自分を捨て、自分の十字架を負って私に従いなさい」。

三月末の臨時小会でコロナ対策の一環として、礼拝に出席できなくなっている会員の方々に説教原稿のコピーと週報、短いコメントを入れて郵送することになりました。まず、出席できなくなっている教友の方々に電話を入れ、様子を聞き、これから毎週、礼拝のメッセージを送付する旨を伝えました。多くの会員の方々は喜んで下さいました。なかには、教会員の負担が増えると思われたのか、送っていただかなくてもいいですよと言われる方もおられました。私達は、神様がこの郵便物と共にいて、用いて下さることを確信し、名前をあげて日々の祈りに加えさせていただきました。

七月の小会で、ある会員のグッドニュースを聞くことになりました。神様は郵便物を用いて下さったのです。「人知でははかり知ることのできない神の恵みと平安」を与えて下さったのです。もうだめかもしれないと思うような時にこそ、神は共にいまして、用いて下さるということを新型コロナウイルス感染を通して教えていただきました。

ハレルヤ、主の恵みに感謝です。